2008年7月29日 (火)

ゴルフ

ゴルフはスポーツではない。勿論これは間違いであるが、ごく一般的に社交場として位置づけられている以上ある意味正解でもある...。

今から11年程前ゴルフ歴10年目を迎えた頃、仕事関連のお歴々を交えた大規模なゴルフコンペにてスコア82にそれ以前のハンディキャップも手伝って各賞を総なめにした挙句、私は優勝してしまった。練習の成果といえばそうなのだが、練習ラウンドにお誘い頂いた会社社長は上機嫌だったものの社内の諸先輩方からは軽くお叱りを受けてしまった。まぁ正確に言えば接待ゴルフの色も否定できない会社主催のコンペでスポーツマンシップを発揮してしまったわけで、当然のお叱りであろう...。ゴルフの上達にはセンスも大事だが殆どはコースプレーを経験した数がモノを言うし、それに伴いプレー費用も嵩むから昨今、若年層プロの活躍でゴルフ人気が高まって来たとはいえ尚も"金持ちのスポーツ"と言われる由縁である。

だからこそ少ない機会をフルに活かして集中し成果を上げたのだ。個人的にはやり遂げた達成感はあったが、この日を境にゴルフに対する向上心なるモノは無くなった。いや、元々無かったのかも知れない。このコンペで頑張ったのは優勝の副賞が当時出立てのPanasonic Handy Cam と聞いて、その頃まだ結婚前で付き合っていたカミサンに優勝を約束したのが理由...。以降、ゴルフといえど社交上立場や場所柄を弁えて...なんて事を考えながら余計な気遣いをしているうちにゴルフするのが何だか面倒臭くなっていった。もうひとつは賭け事が嫌いな私にとってスコアの差によって金銭の取引を行う所謂"握り"行為は勝っても負けても余り良い気分ではないしお固く言うと違法でもあるが、どのラウンドに於いてもその言葉を聞かない事はない。そういうゴルフが好きな人に言わせると"握り"があるから切磋琢磨してゴルフが上手くなるんだそうだ....。それならプロゴルファーは皆、子供の頃から賭け事をして上手くなっているという事になる。もっとも賞金を争うプロゴルファーと"握り"行為を同じ土俵で考えるのは不適当だが。次第にゴルフクラブを握る回数も減ってピーク時週2,3回コースに通っていたものが年1,2回になってしまった。

ここにきて長年の友人T氏がゴルフにハマッテいると聞いた。これまでゴルフに誘っても「一日暇があるならサーフィンするよ。」と答えていたT氏。IT関連の事業を始めて一年、会社も最近リニューアルし取締役としての立場での環境の変化がそうさせるのか?そのT氏からの誘いでラウンドする事になった。場所は富士の裾野、十里木C.C。猛暑のラウンドを予想していたが意外にも此処は涼しかった。参加メンバーは急遽誘ったにも関わらず旧知の友が揃った。

私自身意外だったのは友人同士のみで集まってラウンドプレーする事自体が初めての経験だった事。勿論これまで家族でプレーするというのはあったが、仲間を交えてゴルフをしても当日初対面の方が含まれる事が多く、そういうゴルフが普通であったから友人4人が集まってゴルフするのはこれまでなかったのだ。今回T氏が新たにゴルフを始めたこともそうだが...皆、そういう年齢になったのかな...とも思った。

これがまた愉しい。気遣いなしで無邪気になって遊んでいた。これをT氏に言うと彼はゴルフを始め立てというのもあってか、家族や友人としかプレーしていないので接待ゴルフなるモノを経験しておらず私とは逆だと言う...。私は初心者の時から仕事関係者に囲まれていた。勿論ゴルフの楽しさはそれでも感じる事ができるが、接待する側される側に限らず本当に満喫出来たかどうかは分からない。

この日平日にも関わらずゴルフ場は繁盛していた様で、キャディの付かないセルフプレーであった。フェアウェイにナイスショットした筈なのにボールを見失う...ラフも深い...。久しぶりのゴルフという事もあってスコアも揮わなかったが、ミドルホールにて残り80ヤード...奇麗な放物線を描いてグリーンオン...ゆっくりとカップに吸い込まれていくゴルフ中継で観る様なミラクルアプローチショットもあり本当に楽しいゴルフが出来た。確かにメンタルスポーツと言われるゴルフだが、友人と周るゴルフは余計な気遣いもなく全てがプラス思考で張り合いながらも素直に助言を言えるし聞く耳もある。これまでのゴルフ経験があってこその感想だが、そういう事にあらためて気付かされた一日であった。

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